問題41:打撃妨害?それともヒット??

問題41

一死2・3塁。打者は振ったバットが捕手のミットに当たりながらも、右前へ安打を放ちました。
三塁走者は生還、二塁走者も三塁をまわり生還を試みましたが、右翼手からの好返球でタッチアウト。打者走者は一塁に達していました。
攻撃側の監督は「監督の選択権」を主張し、打撃妨害を生かすよう球審に申し出ました。


この後、球審はどうすべき?

①監督の申し出を認め、一死満塁で再開
②監督の申し出は認められず、二死1塁(得点1)で再開
③監督の申し出を一部認め、二塁走者は3塁に留める。一死1・3塁(得点1)で再開

 


【問題41の解答】

②監督の申し出は認められず、二死1塁(得点1)で再開


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問題40でも取り上げた〈打撃妨害にもかかわらず打撃がなされたとき〉に関する問題でした。

打者の振ったバットが捕手のミットに当たったにも関わらずプレーが続けられたときには、打席の結果によってその処遇が変わります。今回のように安打になり、他の走者が1個以上の塁を得た場合は、打撃妨害はなかったものとしてプレーは続けられます(6.08(c))。
ですから監督の「打撃妨害を生かす」との申し出は認められず、二死1塁での再開となります。
問題のように二塁走者が本塁でアウトになっても、継続しているプレーのひとつですので、撤回はできません。
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