問題15:左右投球の変更?
問題15
スイッチピッチャーA君対スイッチヒッターM君の打席。
初球、M君が右打席に入るのを見て、A君は右手で投球しました。2球目は左打席に入ったM君を見ると、A君は左手で投球。M君が交互に打席に入るのを見て、A君も左右交互の手で投球しました。
これはルール上、○?×?
パット・ベンディット(Wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/パット・ベンディット
【問題15の解答】
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打者の打席内での左右変更は問題ないのですが、投手の左右の手をかえての投球は制限されています。
プレートに触れる前にグラブをはめることで投球する手を明らかにする必要があり、またその打席中は投球の手をかえることはできません(8.01(f))。ただし、打席の途中でも打者に代打が出たり、投手が負傷した場合は投球の手をかえていいようです。
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ということは、スイッチピッチャー対スイッチヒッターは、打者有利!?
※ちなみにこのルールができたのは以下のためです。
パット・ベンディット・ルール
2008年6月19日のプロデビュー戦(対ブルックリン・サイクロンズ)で、9回二死一塁の場面からスイッチヒッターのラルフ・エンリケスと対戦。「スイッチピッチャー対スイッチヒッター」という夢の対決を実現させる。
当初左で準備していたベンディットだが、エンリケスが右打席に入ったのを見て右にスイッチ。それを見たエンリケスが左打席に…といったように、1球目を投げる準備におよそ5分も要してしまう。これに業を煮やしたベンディットは審判に抗議、最終的に見かねた審判が協議の上、まず先に打者のエンリケスが打席を選択するよう指示。右対右の対決となり、ベンディットが三振を奪って勝利した。
「打席と投球する腕の選択では、投手と打者のどちらが優先するか」というルールがリーグに存在しなかったこと、「右対左」「左対右」といったように、打者から見て相手の利き腕と逆の打席に入る方が有利であることが生んだエピソードであった。
その後、「投手が先にどちらで投げるか示さなければいけない」という公式ルールが定められた。これは俗に「パット・ベンディット・ルール」と呼ばれている。
これを受けて、日本でも2010年の公認野球規則に8.01(f)が追加された。
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