問題27:三振した打者による妨害?
問題27
無死1塁。打者のカウントは2ボール2ストライク。次のボール、打者は大きく空振り、ホーム上によろめいてしまいました。
一塁走者はスタートを切っており二塁到達。投球を受けた捕手は打者が邪魔で送球できませんでした。
この場合は、どうなる?
①打者三振で一死、この時点でボールデッド。盗塁は認められず、一塁走者は戻される。
②打者三振で一死、打者の守備妨害をとりたいがすでにアウトになっているので、そのまま一死2塁で再開。
③打者三振で一死、打者は守備を妨害して走者の進塁を助けたので、走者もアウトになる。
【問題27の解答】
③打者三振で一死、打者は守備を妨害して走者の進塁を助けたので、走者もアウトになる。
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今回は「アウトになった打者の捕手への守備妨害」に関する問題でした。
公認野球規則7.09(e)には「アウトになったばかりの打者が味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、走者はアウトを宣告される」とあります。つまり打者が既にアウトになっていて、守備妨害で打者のアウトを取れないケースは、守備の対象となる走者を打者の妨害でアウトにするというものです。
この場合の妨害は、捕手と打者の接触の有無、捕手の実際の送球の有無、また打者の故意かどうかは、ルール上問われていません。実際の接触がなくても/捕手が送球できなかった場合でも、また故意でなくても、妨害が取られます。結果的に妨害になったかどうかが問題なわけです。
選択肢を見ると、三振は原則インプレーなので①は×、打者の守備妨害と判断されれば②ではなく③ということになります。
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