問題40:バットがミットに当たった!-監督の選択権編-
問題40
一死2・3塁。打者が振ったバットに捕手のミットが当たってしまいました。しかし、それにも関わらず、打った打球はライトへの飛球になり、捕球後三塁走者が得点、二塁走者も三塁へ進塁しました。
この場合、どうなる?
①打撃妨害があった時点でボールデッド、打者は出塁し一死満塁で再開。
②得点しているので、打撃妨害はなかったこととしてプレーが続けられる。得点1、二死3塁で再開。
③打撃妨害をいかすか、犠飛をいかすか、監督が選べる。
【問題40の解答】
③打撃妨害をいかすか、犠飛をいかすか、監督が選べる。
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打撃妨害があったにも関わらず打撃がなされたときは、その打席の結果により処遇が変わります。(打席の結果を見るために、審判は打撃妨害でただちに試合を止めず、プレーを継続させる必要があります(6.08(c))。
・安打、失策、四死球、その他で打者走者が一塁に達し、他の全走者も1個以上の塁を得たとき:妨害とは関係なくプレーが続けられる
・その他の結果:攻撃側チームの監督は打撃妨害に対するペナルティのかわりに、そのプレーを生かす旨を球審に通告できる
問題のケースは後者になますので、一死満塁(得点なし)で再開するか、二死3塁(得点1)で再開するか、監督に選択権が与えられることになります。答えは③です。
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打撃妨害にも関わらず犠打や犠飛になったケースで、しばしば〈監督の選択権〉の話になるようですね。