問題45:これって併殺打?
問題45
無死1塁。打者は強烈なセカンドライナーを放ちました。
二塁手はジャンプ一番!打球に飛びつきましたが、惜しくもグラブに当てて落としてしまいました。
しかし転がったボールをすかさず二塁へ送球、それを受けた遊撃手が一塁へ送り、打者走者/一塁走者ともにアウトに。
この場合、どうなる?
①審判は故意落球を宣告し、打者走者アウト。一死1塁で再開。
②すべてインプレーでそのまま再開。打者には併殺打が記録される。
③すべてインプレーでそのまま再開。打者に併殺打は記録されない。
【問題45の解答】
③すべてインプレーでそのまま再開。打者に併殺打は記録されない。
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今回のポイントは、ライナーを野手が落としてフォースダブルプレー、もしくはリバースフォースダブルプレーとなった場合、併殺打が記録されるか否かという点でした。
〈併殺打〉の定義に関わる問題でしたが、答えは〈記録されない〉です(10.02(a)(17)【注1】)。飛球やライナーを野手が落として併殺を取った場合はこれを併殺打とはみなしません。ゴロ(grounder/ground ball)であることが併殺打の要件になります。
また今回のケースは二塁手が飛びついてボールを落としていますが、仮に容易に捕球できるような飛球・ライナーをわざとグラブに当てて落とし併殺を狙った場合は〈故意落球〉が適用されます。
ということで、答えは③でした。
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ちなみにゴロ(ground ball)の定義は「地面を転がるか、または地面に低くバウンドしていく打球」と規定されています(2.35)。