問題46:誰の失策?
問題46
無死1塁。打者は平凡なショートゴロを放ちました。6-4-3で併殺か…と思われましたが、遊撃手がファンブル。
しかしその後すぐに握りなおし、一塁に送球。タイミングはアウト…かと思われましたが、一塁手が落球してしまい、結果、無死1・2塁で再開することに。
この場合の記録は?
①遊撃手のみに失策を記録
②一塁手のみに失策を記録
③遊撃手、一塁手両方に失策を記録
【問題46の解答】
②一塁手のみに失策を記録
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今回は失策の記録に関する問題でした。
まず遊撃手のプレーですが、併殺を狙える打球をファンブルし、結局1つアウトを取ろうとしたケースです。今回は一塁へ、打者走者をアウトにできる球を送球していますので、最低限の役割は果たしていると考えられ、遊撃手には失策は記録されません(10.12(d)(4)、また【注1】)。
対して一塁手は捕球していれば打者走者をアウトにできたと考えられるので、〈失策〉が記録されます。
攻撃側から考えれば、打者走者の出塁は〈一塁手の失策〉、一塁走者の進塁は〈打撃による進塁〉となるわけです。
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併殺が取れそうだったから…と考えてどちらにも失策をつけるのは間違いです。