問題47：ファールフライ落球にエラーは付く？
問題47
二死走者なし。打者Aが放った打球はファールゾーンへ飛球で飛んでいきました。右翼手は捕球体勢に入り、容易にキャッチ…と思われましたが、グラブに当てて落球。打者は打ち直しに。Aは結局四球で出塁しました。
続く打者Bはホームランでこの回2点が入りました。続く打者Cは凡打で攻撃終了。
投手の自責点は？
①自責点2
②自責点1
③自責点0
【問題47の解答】
③自責点0
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今回のポイントは容易に取れるであろうファールフライを落球した場合に失策が記録されるか否かという点でした。
今回のように「野手が普通の守備行為でなら捕らえることができた」と判断できる打球を落としたときは、打者や走者の状況も変わらず、単なる〈ファール〉として見落とされがちですが、その落球した野手には失策が記録されます(10.12(a)(2))。
また〈自責点〉とは投手が責任をもたなければならない得点のことです。
今回のケースを見てみると、ファールフライの落球によって打席が継続し、その後安打や四球で一塁を得た走者が生還しています。この場合は本来はアウトになっていたと考えられ、この走者の得点は自責点にはなりません(10.16(b)(1))。
また守備側はアウトにできる機会をすでに3つ得ている（打者Aのファールフライでスリーアウトと考えられる）ので、その後の得点は自責点にはなりません(10.16(a))。
よって自責点は0、答えは③です。
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ファールフライ落球にも失策が記録されること、スコアラーさんは要チェックです！
