問題65:打者がアシスト!?
打者がアシスト!?
1死3塁、カウントは1ボール1ストライクの場面。
三塁ランナーがホームスチールを狙って投球と同時にスタートを切った。
投球はストライクゾーンを外れてショートバウンドし、打者はこれを見逃した。
キャッチャーはボールをこぼしたが、慌てて拾った。
そこにランナーが滑り込んできた。
キャッチャーがランナーにタッチに行こうとしたところ、そばにいたバッターがふと一歩踏み出してこれを邪魔した。
ランナーはホームイン。
問題:この場合の得点はどうなるでしょう? また、再開の状況は?
①得点は認められる。1死走者なし・2ボール1ストライクで再開。
②得点は認められない。守備妨害でバッターがアウト。2死三塁・1ボール1ストライクで再開。
③得点は認められない。守備妨害で三塁ランナーがアウト。2死走者なし・2ボール1ストライクで再開。
【問題65の解答】
③得点は認められない。守備妨害で三塁ランナーがアウト。2死走者なし・2ボール1ストライクで再開。
通常は妨害行為を行った選手がアウトになり、走者は妨害発生の瞬間に占有していた塁に戻されますが、このケースのようなホームスチールを助ける行為では三塁走者がアウトになります。
『公認野球規則』七・〇八はこう定めています。
——————————————————–
次の場合、走者はアウトとなる。
(g)無死または一死で、走者が得点しようとしたとき、打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合。二死であればインターフェアで打者がアウトとなり、得点は記録されない。
【注二】
(中略)
たとえば、捕手がボールを捕らえて走者に触球しようとするプレイを妨げたり、投手が投手板を正規にはずして、走者をアウトにしようとして送ったボール(投球でないボール)を打者が打ったりして、本塁の守備を妨げた場合には、妨害行為を行った打者をアウトにしないで、守備の対象である走者をアウトにする規定である。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。