問題66:悪送球の連続!進塁権はどこまで認められる?
悪送球の連続!進塁権はどこまで認められる?
送球が逸れるとほかの野手がカバーに入りますが、カバーに入った野手も返球で悪送球してしまった例です。この場合、走者はそれぞれどこまでの進塁が認められるでしょうか。
1. 1死走者1・2塁
2. 投手は二塁に牽制球を送るが、送球が大きくそれてしまった
3.それを見てそれぞれ走者は進塁を試み、1塁走者は二塁へ、2塁走者は三塁へ向かった
4.送球を捕球した中堅手は三塁へ送球するが、それてしまい三塁側ベンチに入ってしまった
Q.走者はどこまで進塁できるでしょうか?
- 打者走者含めすべての走者が本塁まで進塁
- 1塁走者は三塁まで、2塁走者は本塁まで進塁
- 1塁走者、2塁走者ともに本塁まで進塁
【問題66の解答】
正解 ②1塁走者は三塁まで、2塁走者は本塁まで進塁
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このケース、投手が悪送球した時点で走者は1・2塁から2・3塁に向かっていますので、まず牽制エラーが記録されます。そして、カバーに入った中堅手が悪送球し、その送球がボールデッド域に入ってしまったため走者には2つの進塁権が与えられますが(7.05(g)(1)) 、ポイントはこの悪送球がなされたとき走者がどの塁を占有していたかということになります。 この悪送球がなされたときというのは、送球がベンチに入ったときではなく、送球しようとしたボールが中堅手の手元を離れたときになります。(7.05(g)【原注2】)
中堅手によって2つ目の悪送球がなされたとき、各走者はまだ次の塁には到達していなかったため、与えられる進塁権の起点は元にいた塁になります。2塁走者は本塁へ、1塁走者は三塁へ進塁が認められ、試合は1死3塁で再開されます。
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