スコア問題27:打順誤り(応用問題)
スコア問題27:打順誤り(応用問題)
以下のシチュエーションではどのようなスコア記録になるでしょうか??
打順 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
打者 | A | B | C | D | E | F | G | H | I |
1.無死走者一二塁
2.続いて3番の打者Cの打順だが、6番の打者Fが入った。
3.打者Fはレフト前ヒットを打ち、二塁走者Aはホームイン。一塁走者Bは二塁に進んだ。
4.続いて4番の打者Dが打席に入った。
5.投手はフォークボールを投げ捕手が後ろにそらした。
6.一塁走者F、二塁走者Bはそれぞれ進塁した。
7.打者Dは四球を選び満塁となった。
8.続いて5番の打者Eが打席に入り、初球をセンターフライ。
9.三塁走者Bはタッチアップしてホームインした。
10.続いて7番の打者Gが打席に入ったところで守備側から打順が違うとアピールがあった。
各走者・打者のアウト、進塁の記録及び、次打者は誰になるでしょうか?
【問題27解答】
打者F:正位打者として認められ、単打(打点1、自責点1)で出塁
打者D:正位打者として認められ、四球
打者E:正位打者として認められ、犠牲フライ(打点1、自責点1)
走者A:【三塁→本塁】打者Fの打撃結果により進塁(得点1)
走者B:【一塁→二塁】打者Fの打撃結果により進塁 【二塁→三塁】暴投による進塁 【三塁→本塁】打者Eの打撃結果により進塁(得点1)
走者F:【一塁→二塁】暴投による進塁
次打者→打者G
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順を追って解説します。
6番の打者Fは3番の打者Cの打席に入ってしまい打席を終えましたが、守備側はアピールをせずに次の打席に入った打者Dに投球してしまったので打者Fは正位打者となり、記録が正当化されます。打者Fが正位打者となったため次の打者は7番の打者Gになりますが、打者Dが入ったため不正位打者となります。不正位打者Dの打撃中の暴投による進塁は認められるので、走者二三塁となります。
打者Dの四球後、ここでアピールがあれば、打者Dの四球は取り消され、正位打者Gがアウトになり次打者は8番の打者Hですが、ここでもアピールがなく次の打席に入った打者Eに投球してしまったので打者Dは正位打者となり、記録が正当化されます。打者Dが正位打者となったため次の打者は5番の打者Gになります。
5番の打者Gは正位打者となったため結果通りの記録となります。守備側は打順の誤りをアピールしましたが、打者Gは正位打者で誤りではありません。
5番の打者Gの次打者は、本来6番の打者Fですが、打者Fは既に正当化されて二塁走者となっているため、打者Fを抜かして7番の打者Gが正規の次打者となります。
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