問題32:また打球に当たっちゃった!
問題32
無死2・3塁。守備陣は前進守備をとっています。打球はショートへのゴロ!と思いきや、遊撃手は打球に触れずにトンネルし、その打球が二塁走者に当たってしまいました。
ボールが転々とする間に三塁走者・二塁走者はホームイン、打者走者は2塁に到達しました。
この場合、どうなる?ボールが当たった後、他の内野手には守備をする機会がないものとします。
①打球が当たった時点で走者アウトとなりボールデッド。三塁走者は戻され、一死1・3塁で再開
②二塁走者はアウトにはならないがボールデッドで各走者と打者に1つの進塁権が与えられる。得点1。無死1・3塁で再開
③二塁走者がわざと当たっていなければ、全部インプレーなので得点は2。無死2塁で再開
【問題32の解答】
③二塁走者がわざと当たっていなければ、全部インプレーなので得点は2。無死2塁で再開
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一般には問題31のケースのように、走者が打球に当たったらアウトと端的にいわれていますが、これには条件がついています。その条件とは、走者が
(1)いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合
(2)一人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がない場合
です。
今回のケースは(2)に当たるケースで、「内野手の後方でフェアボールに触れた」かつ「他の内野手に守備をする機会がない」ので、走者はアウトにはならず、インプレーのまま続きます。ですから答えは③。
ただし、この二塁走者がわざとボールを蹴ったような場合はインターフェアでアウト、ボールデッドになります。わざと蹴っていたら答えは①でしたね。
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ちなみに遊撃手にはしっかり失策を記録します。
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