問題39:バットがミットに当たった!-スクイズ編-

問題39

無死3塁。投手が投球するのと同時に三塁走者はスタートを切り、打者はスクイズを試みました。
しかし処理をあせった捕手のミットがバットに触れ、スクイズは不成功に。バットには触れたものの投球を捕球した捕手は、本塁到達前に三塁手にタッグしました。


この場合、どうなる?

①打者は打撃妨害で出塁。三塁走者はアウト。一死1塁で再開。
②打者は打撃妨害で出塁。バットとミットが当たった瞬間にボールデッドなので、走者は元の塁に戻す。無死1・3塁で再開。
③打者は打撃妨害で出塁。投手にはボークが課せられるので、三塁走者は生還。得点1、無死1塁で再開。


【問題39の解答】

③打者は打撃妨害で出塁。投手にはボークが課せられるので、三塁走者は生還。得点1、無死1塁で再開。

—————————
打撃妨害の中でも、三塁走者がスクイズや本盗で得点しようと試みた場合に起こった打撃妨害は、特別なルールになります。
打者は打撃妨害で出塁し(これは変わりません)、三塁走者は投手に〈ボーク〉を課すことで生還させます(7.07)。

問題のケースはまさに三塁走者がスクイズで得点しようとした際に起こった打撃妨害です。7.07を適用し、打者は1塁へ出塁、投手にはボークを課し、三塁走者を生還させます。よって答えは③です。
また、他の塁に走者がいた場合は、その走者の盗塁行為の有無に関係なく、ボークで1個の塁が与えられます。
—————————
記録では、打撃妨害で捕手に失策も忘れてはいけません。またボークで生還ということは(その他除外する要素がなければ)、投手の自責点の対象になるということもお忘れなく!


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