スコア問題24:走塁妨害(応用問題)
スコア問題24:走塁妨害(応用問題)
以下のシチュエーションではどのようなスコア記録になるでしょうか??
1.一死走者満塁
2.打者がレフト前にヒットを打った。
3.各走者は次塁に向かい、三塁走者はホームイン。二塁走者も三塁をまわった。
4.左翼手は本塁に送球。一塁走者は二塁をまわったところで遊撃手とぶつかって転倒してしまった。
5.審判員はオブストラクションのシグナルをした。
6.二塁走者は本塁でタッチアウト。
7.一塁走者は立ち上がって三塁に向かったが三塁でギリギリタッチアウト。
8.その隙に打者は二塁に到達した。
9.審判はタイムをかけ、一塁走者の三塁進塁を認めた。
スコア上の記録は何になるでしょうか?
【問題24解答】
三塁走者:打者の打撃による進塁(打点1、自責点1)
二塁走者:打者の打撃によるアウト
一塁走者:打者の打撃による進塁
打者:安打による出塁 送球間(野手選択による)の二塁進塁
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走塁妨害が起きても、妨害と無関係の場所でプレイされている場合は、ボールデッドとはならずにプレーを続行します。全てのプレイが終わったところで審判員は「タイム」を宣告し、必要に応じて、妨害によって受けた走者の不利を取り除くように処置をします。
この場合、一塁走者が走塁妨害を受けたとき、プレイの対象は二塁走者でしたのでプレーは続行です。二塁走者の本塁アウトは走塁妨害とは関係ありませんのでこのままアウトです。一塁走者は三塁でアウトになりましたが、妨害を受けていなければ三塁セーフだっただろうと判断され、進塁が認められました。打者はレフト前ヒットと送球間の進塁ということになります。遊撃手は妨害行為をしてしまいましたが、直接プレイに関わってなかったので失策の記録はつきません。
この状況で一塁走者に直接プレイが行われていたとき(一塁走者をアウトにしようといていたとき)は、妨害を受けた時点でボールデッドになり、一つの進塁が認められ、それによって押し出される二塁走者も本塁進塁となります。
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