問題51:折れたバットがボールに当たった!
問題51
無死走者1塁。打者が打った打球はぼてぼてのゴロで投手前に転がっていきました。投手が打球の処理を試みようとしたところで、なんと折れたバットが打球に当たり、打球の方向が変わってしまいました。
投手は慌ててボールを追いましたが、打者走者は一塁に、一塁走者も二塁に到達しています。
この場合、どうなる?
①守備妨害で打者アウト。一死1塁で再開
②守備妨害で打者アウト。一死2塁で再開
③妨害にはならない。無死1・2塁で再開
【問題51の解答】
③妨害にはならない。無死1・2塁で再開
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今回は折れたバットがボールに当たった場合の処遇に関する問題でした。
問題50では「バット全体」が当たったケースで打者アウトでしたが、今回はどうでしょうか?
バットの折れた部分がフェア地域に飛んで打球に当たった場合は、妨害は宣告されず、そのままプレーが続けられます(6.05(h)【原注】)。インプレーですので、問題のケースでは打者走者、一塁走者ともにセーフ、無死1・2塁で再開ということになります。
また折れたバットが走者や野手に当たった場合にも、同様に妨害は宣告されず、インプレーとなります。
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「折れたバットが当たったとき」と「バット全体が当たったとき」との区別が必要なんですね!