問題6:捕球のしかたでアウト?セーフ?

問題6 次のケースはセーフ?アウト??

①遊撃手がゴロを処理、一塁へ送球。しかし一塁手がミットでは弾き、かろうじて脇で挟みました。そこで打者走者が一塁を駆け抜け。
②一塁手がゴロを処理、カバーに入る投手にトスを…と見ましたが、投手が来ていません。一塁手はベースを踏むのは間に合わないと考え、ボールを握った右手でなく、ミットをつけただけの左手でベースにタッチしました。
③一死三塁。打者はセンターフライを放ちました。ボールを処理した瞬間に三塁走者はタッチアップを試み本塁へ。しかし中堅手はグラブでしっかりボールを掴まず、お手玉のようにポンポンと内野までボールを持ってきました。そして三塁に送球。三塁走者はセーフで得点?それともアウト?


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【問題6の解答】

①セーフ

②アウト

③セーフ


—————————

今回はルール上の「キャッチ(捕球)」に関する問題でした。「捕球」は「野手が、インフライトの打球、投球または送球を、手またはグラブでしっかりと受け止め、かつそれを確実につかむ行為」と規定されており、それ以外は捕球とはならないとあります(2.15)。
①は手/グラブで捕っておらず、捕球にはならないので「セーフ」。
②は手で持っているので捕球はされています。この状態で「その身体を塁に触れ」(2.76)れば一塁へのタッグが成立しますから、打者はアウトになります(6.05(j))。(*走者にタッグするときはボールを持った手またはグラブでなければなりませんが、塁に触れるときは身体の一部で構いません。)
③は2.05【原注】に規定があり、「走者は、最初の野手が飛球に触れた瞬間から、塁を離れてさしつかえない」となっていますので、三塁走者のリタッチの義務は果たされており、守備側が三塁にタッグしアピールをしてもセーフで得点となります。
—————————


みなさん、いかがでしたでしょうか?
一見捕っているようでも「捕球」でないものや、その逆も…。
「捕球」って実は奥が深いんですね~

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